エンジニアとしての転職活動やフリーランスとして案件を探している際に、スキルシートの提出を求められる場面は多くあるでしょう。
ところが、転職経験の少ない方やフリーランスになったばかりの方は、「採用者がどういった個所を見ているのか?」や「いったい何を書けばいいのか?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
そこで、この記事ではエンジニアとしてのスキルシートの書き方や採用者がどういった個所を見ているのかといった所を解説していきます!

スキルシートとは
スキルシートは、業務で使用したツール、プログラミング言語のバージョン、プロジェクトにおける役割や担当していた工程などの詳細をA4サイズの紙にまとめたものになります。
通常の場合、ITエンジニアやプログラマーが就職活動や案件を探す際に「自分にはこんなスキルがあります!」というアピールをする為に使用します。
フォーマットは特に決まっておらず、フリーランス案件が掲載されているサイトや転職サイトにも公開されているケースが多いでしょう。
スキルシートと職務経歴書の違い
スキルシートと職務経歴書の違いなのですが、職務経歴書はどの職種でも比較的多く利用されているのに対し、スキルシートはIT業界に特化しているという点が挙げられます。
職務経歴書は、一般的に〇〇会社では〇年間営業の仕事を行っていたという情報を記載するのに対し、スキルシートは通信会社のシステムでRuby on RailsとOracleを用いて要件定義~外部結合テストまでの工程を3年間行ったという情報を記載します。
そのため、エンジニアとして転職活動を行っているとスキルシートの両方の提出を求められることも多いでしょう。
職務経歴書で応募者の今での大まかな職歴を確認した後に、実際に持っているスキルや経験を確認する為です。
採用者が見ている個所
採用者が見ている個所は直近(長くても3年くらい)の現場での作業内容や使用言語、使用ツールを中心に見るケースが多いでしょう。
IT業界は新しい技術の移り変わりが激しく、あまり古すぎるスキルを持っていても応募先の現場では役に立たないケースもあるからです。
また、3年前にはテストの工程しか経験していなかった若手の方でも、3年間の間で製造や設計の工程を経験しているのであれば、十分に戦力として考えることが出来るからです。
スキルシートに記載すべき項目
スキルシートに記載すべき項目としては、以下の通りになります。
氏名(イニシャルのみ)
スキルシートに記載すべき項目として、氏名(イニシャル)が挙げられます。
ここで氏名ではなくイニシャルを用いるのは、個人を特定できなくする為です。
年齢
年齢の記載も記入すべきです。
若手の方なのか、それとも数十年のキャリアを積んでいる方なのかといったことを判断する為です。
また、年齢に関しても、30代前半の様に個人を特定出来ないようにしましょう。
スキル
スキルの記載も必須になります。
使用したことがある言語だったり、OSを記載しましょう。
ここで注意すべき点は、なるべく細かく記載するという点になります。
使用したことがあるライブラリ(jQuery、Bootstrap)やツール(A5:SQL Mk-2やGit、Slack等)等も記載しておきましょう。
応募先の採用担当者は、jQueryを使ったことがある人を採用したい場合に、JavaScriptという記載だけだと、「実際に話して見よう!」とならない可能性が高くなってしまいます。
担当プロジェクトの概要
スキルシートには、担当していたプロジェクトの概要も記載しておきましょう。
画面系のシステムのプロジェクトに参画していたのかそれとも通信系のシステムのプロジェクトに参画していたのかによって、採用者が求めている言語を使用した経験がなくても、今までの知見が生かせそうだからという理由で採用率が上がるでしょう。
また、大規模システムの開発の
担当工程
担当工程の記載も採用率を上げるには、重要です。
ここでいう担当工程とは、要件定義や基本設計、詳細設計等のことを指しています。
嘘の記載を書くことは、良くないことですが、上位工程の経験があるなら、積極的に記載して採用者にアピールしましょう。
チーム内でのポジション
チーム内のポジションとは、参画している現場においてプロジェクトマネージャーだったのかそれともリーダーをやっていたのかといった情報になります。
上のポジションを記載することにより、採用者にアピールすることが出来るでしょう。
実際に注意すべき点
スキルシートを記載する際に注意すべき点として、新しい物から順番に書くという点です。
採用者は、スキルシートに記載されている内容において、直近の数年間で何を行っていたのか?という点を重点的に見ています。
そのため、スキルシートは新しい物から順番に書いていきましょう。